今日のスパーリングで白帯の木崎さんがXガードの形になっていましたが、腰の位置や相手足のコントロールが不十分でパスされていました。
スパーリング後に「木崎さんはXガードをやりたいですか?」と聞くと「いや、あの形になったんで仕方なく」という答えでした。
これは白帯・青帯の方によくあるのですが、何となく知ってる形になった時に、その形で戦おうとしてしまいます。
試合でもよくあります。「何か相手が前に突っ込んで来るので、あんまやらないけど三角絞め行けると思って」。
大体このパターンはスタッキングパスを食らいます。
スパーリングならばこれから習得したい技、試合ならばトライアル&エラーをたくさんして精度が高くて自分のパターンが明確にある技、を使いましょう。
例えばガードならば自分が相手をコントロールしている(相手にコントロールされていない)状態を常に維持することを心掛けて練習したいです。
また、どの形が相手有利になり始めるのか、そこからどうやって自分有利に戻すのかも学んでおきたいです。
僕がよくテクニックの参考にしているTainan Dalpra選手がガードの指導の時に
「ガードでは、常にcomfortableな状態で戦えるよう、まずは、相手のさまざまな攻撃に対するガードリテンションやバランスの崩し方をたくさん練習して習得すべきだ」
と話していました。
Comfortableは、日本語だと、
(肉体的に苦痛を与えない)快適な、気持ちのよい、(精神的・肉体的に不安がなく)安楽で、気持ちよくて、楽で、(安楽を与えることのできるほど)十分な、経済的にゆとりがあって、かなり裕福で、慰めを与える、落ち着かせる
などの意味があり、スパーリング中に「快適」とか「楽」というのは難しいかも知れませんが、できる限りそこを目指すことでテクニックは改善されるのではないかと思います。
中山