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先週土曜日の全日本ノーギ、ノービスオープンは、すでに結果も試合内容も、動画を見てご存じの方が多いと思いますが、試合は毎回本当に様々なことが学べます。今回は特に初試合の2人が得た学びについて書こうと思います。
改めて結果を書くと、
ノーギ
市川さん
アダルト/エキスパート/ヘビー級で1人優勝、オープンクラスは緒戦シードで次戦完勝したものの、次の準々決勝で惜敗。
西山さん
マスター2/アドバンスト/ライトフェザー級は3人トーナメントのため、緒戦破れたものの敗者復活で勝利して決勝進出。決勝アドバンテージ差で惜敗。
ノービス
郷さん
マスター2/白帯/フェザー級は3人トーナメントで2回とも敗退。オープンクラスは緒戦快勝し次の決勝で破れ準優勝。
並木さん
マスター1/白帯/ライトフェザー級で、こちらも3人トーナメント。緒戦勝ったものの決勝で破れ準優勝。
この日も試合が立て続けにあり、表彰台写真は並木さんのこの一枚だけしか撮れず。すみません。
市川さんの準決勝は後半のもう一攻めがあればという惜しい戦いでした。
西山さんの決勝は、僕がポイントで勝ってるつもりでアドバイスを送ってしまい1アドバンテージ差で負け。完全に僕のコーチミスでした。
並木さん、郷さんは二人とも初試合でした。
並木さんは初戦勝った相手と決勝で再戦し、初戦スタッキングパス狙いにトライアングルチョークを合わされて攻めきれなかった部分を、コンバットベースをしっかり作ってハーフガードまで攻めることができました。
そこから相手のロックダウンを攻めあぐねブリッジでスイープされてしまいました。初戦と同じ正座ベースのままならばスイープされることはなかったかも知れませんが、攻め切ることもできなかったでしょう。
勇気を出して勝ちに行った結果で、次に繋がる負け、より強くなるために必要な負けだったと思います。
郷さんは、先に行った階級では緊張のせいか普段の持ち味を出せずに負けてしまい、オープンクラスに出るかどうか迷ったようですが、出てみて本当に良かったです。オープンクラスの初戦で練習通りの動きを出せ快勝できました。
初試合だった2人の試合後のコメントから、この試合で得た学びを、これから試合に出る方達に共有したいと思います。
並木さん
「練習でできてなかったところが全部出ました」
練習後の振り返りは皆さん必ずやっておいてください。そして、次の練習前に必ず対策を立てて臨んでください。もしその状況になることが無ければ指導員や格上の会員に聞いて答えを得てください。
そして、白帯の方はどんどんレギュラークラスに出て強い相手とスパーリングしましょう。そうすれば、様々な経験を積めます。もちろん、たくさんやられます。やられるということは、自分に不足していることが分かるということです。その不足部分を改善することで強くなれます。
郷さん
「三角に入れたんですけどその後どうすれば良いか分かりませんでした。今思えばクローズドに戻して攻めればよかったです。」
少し知っている程度のテクニックは試合では通用しません。トライアングルチョークなどはパッと入れられることも多いのですが、相手もそこからスタッキングパスカウンターを得意にしている可能性があります。
いかに自分の得意パターンにはめ込むかを考えて練習しましょう。いろんなテクニックを習うのでそれをどんどん使いたい気持ちは分かるしそれは良いことなんですが、その中で自分の得意パターンを作っていきましょう。
それは1つの形(例えばクローズドガード)から3つのテクニックで完結する連係技にすると良いです。そこに入らないものは一時切り捨てましょう。そしてその3つを練り上げて無意識に、反射的に出せる状態にしてください。
中山