クローズドガードは立って割る

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最近スパーリングを見ていてクローズドガードの解除にてこずっている人が多いように思ったので、それについて書きます。

 

結論から言うと、クローズドガードを解除したい時は立ち上がるのが一番です。

 

特に自分よりフィジカルに勝る相手の時は、立ち上がらないと中々割ることはできないばかりか、サブミッションを狙われ続けることになります。ニーリングベースのままだと上半身を引き付けられてポスチャーアップさせてもらえないからです。

 

もちろん自ら密着してクローズドガードを解除してパスガードする方法もありますが、密着するとサブミッションのリスクが大きくなり、初心者が最初に学ぶテクニックとしてはお勧めできません。

 

一方、スタンディングでのクローズドガード解除は、足をすくわれたり、踵を持たれたりして、スイープされるリスクは大きくなります。

 

ですが、サブミッションのリスクとスイープのリスクを比較すれば、もちろんスイープされた方がマシです。

 

スパーリングでは、より動きのある攻防を楽しみたい、オープンガードを練習したい、と考えて、時間がかかるクローズドガードからのアタックを嫌い、クローズドガードからに拘らず速やかに自らオープンガードに変える人が多いです。

 

試合では、勝つことが目的なので、自分がリードしていればわざわざオープンせず、クローズドのままで試合を終えれば良いという発想になります。

 

ニーリングでは一度フォーム2,3まで行っても、じりじりまた相手に良いグリップを作られてしまい、クローズドガード解除に至らないことがあります。

 

スタンディングでの解除ならば、グリップファイトで一瞬でも優位に立ったら、立ってしまえばよいです。慣れないと自らバランスを崩したり、一瞬で立つ決断や勇気が必要ですが、クローズドガードの解除は格段にしやすいです。

 

立ち上がった後の相手の対応は、ダブルアンクルスイープ、ウェイタースイープ、デラヒーバガードへの移行などある程度限られるので、それらへの対策をしっかり練習しておけば良いです。

 

マスターカリキュラム、Lesson 12 ガード(トップ Part 2) のダブルアンクルスイープディフェンスを始め、各カリキュラムのガードトップのレッスンを見ておきましょう。

 

スタンディングでのクローズドガード解除は、

 

アドバンストカリキュラム

Lesson 4 ガード(トップ)

1. プッシュブレイク(スリーブグラブ) vs クローズドガード

 

マスターカリキュラム

Lesson 19 ガード(トップ Part 3)

1. クローズドガードの解除(プッシュブレイク、アームインブレイク)

 

の二つを参考にしてみてください。

 

僕もテクニックライブラリーで「ニーピンチでのクローズドガードブレイク」を紹介しています。

 

カリキュラムの2つと見比べると明らかですが、カリキュラムの方が直立姿勢で、自分は非常に楽なのに対し、僕の紹介しているのは自分と相手の重さをスクワット姿勢で支えるため、かなり足腰がきついです。

 

現役時代はきついのが当たり前と思っていたので、普通に使っていたし、クラスでも指導しまくってましたが、最近は下半身のウェイトトレーニング等をしていない人にはきついかなと思いあまり指導してませんね。

 

自分はきついですが、サブミッションとスイープの両方をやられるリスクが無いので、足腰に自信がある方や、試合序盤に使うにはお勧めです。

 

 

中山