TFG会員の佐藤智彦さんは柔道クラス常連メンバーで、柔道黒帯を目指し数年かけて講道館の月次試合に出場し続け、先日見事初段獲得に必要なポイントに達しました。
まだ形の試験が残っているのですが、気の早い僕は「いかにして智彦さんが柔道黒帯となったか」を文章にしてもらえないかとお願いしました。
智彦さんは柔道クラスと月次試合への参加者が増えることに繋がればと快諾してくれました!以下3部作の第一回です。お楽しみください!!
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ご存じの方もそうでない方もこんにちは、佐藤です。 柔道クラスの延長で講道館での初段取得を目指して「月次(つきなみ)試合」に参加しています。講道館入門から中断時期を含め約3年間・16回の参加でやっと規定の勝ち点に達し、初段昇段資格を得る事ができました。 初段になるには、まだ形試験が残っているのですが、このタイミングで徹先生より月次試合参戦記を書きませんか?というお誘いがありました。 いやいやいやいや、まだ形試験合格してないですから! と思いましたが、形試験に受かる頃にはきっと忘れてしまいますし、柔道未経験・運動神経も覚えも悪く、おまけに柔道の稽古は週一回だけでも何とかなった!・・・・・・という事例としてご笑覧いただき、TFG柔道クラスひいては月次試合参加に興味をもってもらえればと思い、僭越ながら書かせていただくことにしました。題名は徹先生に付けていただいた“Road to 柔道黒帯”です。 その1 ~長い助走~ 柔道クラスに参加しはじめたのは青帯昇格前後の2012年頃で、きっかけは 「立ち技使えると好いよ!やるなら早めに始めた方が好いよ!」 というずよ先生の言葉だったと思います。ただこれはあくまできっかけで、その前から柔道には興味がありました。これはひとえにTFGの柔道有段者の方々の影響です。稽古で彼らの柔道技で投げられ・転ばされ・引きこもうとすれば小内刈りを合わされ・・・・・・と、さんざんその切れ味を見せつけられ、いつの間にか柔道にあこがれを抱くようになっていたのでした。TFGには柔術を習いに来ていたはずなのですが(笑)。 ただ、当初は柔道クラスに欠かさず参加していたわけではなく、出たり出なかったりして一年近くが経過しました。それでも、柔道や立ち技に触れる時間が増えた事で徐々に苦手意識は無くなっていきました。「習うより慣れろ」とはよく言ったものです。
そういえば、柔道は投げられて怪我をするという先入観があったのですが、投げで怪我をしたことはなく、マットで足裏がうまく滑らず突き指した事くらいしか覚えてません。これは恐らく小室先生が初心者向けに時間を割いてくれている事と、TFG柔道部のみなさんが余裕を持って技をかけたり、受けたりしてくれているからだと思っています。この「初心者歓迎!」という雰囲気が無ければこの時点で私の柔道歴は途切れていたでしょう。 その後、2013年に品川区大会で初めて公式戦に参加(たしか初戦敗退)。しかし、翌年2014年の10月に参加した品川区秋季大会では高校生に一本勝ち、不戦勝もあり運よく準優勝できました。この結果に調子づき柔道ももう少し深くやってみたいと思い始めていた所、柔道クラス内で「講道館の月次試合に参加しよう!」という企画があると聞き、絶好の機会だと思い参加することにしました。 小室先生を講道館の入門手続をしていただき、2014年12月に月次試合初試合を迎えました。初めて足を踏み入れた柔道の聖地・講道館の畳は、スプリングが利いて大変ソフトな感触だった事を覚えてます。 フェイスブックのTFGコミュニティに試合動画が残っていました。
ぎこちない歩き方や礼法からうかがえる通り、かなり緊張してます(笑)。待機中は「組手や姿勢に気を付けよう」と考えていたのに、“はじめ”の声がかかった瞬間に全部消し飛びました。本当に全部。かわりに意識の大半を占めたのは「投げられてしまうかも」「技を出しても返されるかも」という怖さで、感情のこわばりに呼応するように、肩は力み、腕は相手と距離を取ろうと突っ張ったままになり、腰はだんだん引き気味に……という懐に入られやすい姿勢になってしまい、一本背負いで負け。 どうにも良いとこが見つからない試合ですが、この時は「初参加にしては頑張った。次は勝てるんじゃないかな?」位の楽観的な気持ちでした。しかし講道館の月次試合がそこまで甘いはずもなく、この後一年以上無得点の状態が続く事になるとは知るよしもなかったのでした。 (その2に続く)
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