ブラジリアン柔術におけるケガのリスクは、残念ながら「全くない」とは言えません。
ですが、それは「他のスポーツと同程度」と思っていただいて良いのではないかと思います。
また、トライフォース五反田には、プロ選手は在籍しておらず、会員の皆さんは仕事の合間に趣味として柔術を楽しんでいるので、お互いがケガしないよう気を配って練習しています。
格闘技というと、
・練習相手に関節を捻られてのケガ、伸ばされてのケガ
・練習相手に投げられてのケガ
などのイメージがあるようですが、トライフォース五反田においては、ブラジリアン柔術の練習で上記のケガはあまりありません。
相手にやられるよりも、自分のミスでのケガの方が多いです。サッカーやバスケで、走っていて足首をグキっと捻ったり、ボールが当たって突き指したりするのと同じです。
ジムでのウェイトトレーニングや、趣味のランニングでも、頑張りすぎればケガをします。そういうケガは柔術の練習でもあります。
関節技については、トライフォース柔術アカデミーでは、総代表がこのような標語を作っています!
「ゆっくり関節、早めのタップ」
「タップしたっていいじゃないか、練習だもの」
(タップとは関節技、絞め技をかけられて参ったの意思表示をするため、相手の体を叩くことです)
かける側は、
「ゆっくりと相手を気遣って」
「相手が参ったしなくても、自分が極めたと思ったら離してしまってOK」
かけられる側は、
「関節技の形に入ってしまったら、極まってなくても早めに参ったを」
「我慢してケガをして練習を休むなら、早めに参ったして次はやられないように練習しよう」
という考えを皆で共有するようにしています。
仕事と家庭を持つ社会人(独身や学生もいますが)の会員の皆さんは、
「趣味でやっていることなので、できる限りケガはしたくない」
と思っています。この方針は当然のように皆さんが受け入れてくれています。
投げ技でのケガは、
・寝技メインで、立ち技に付き合わなくて良いルール
・投げられても一本負けではなく、2ポイントを失うだけ
であるブラジリアン柔術において起きることは稀です。
無理に投げをこらえるとケガをしやすいですが、投げられても良いと思っているとしにくいです。さらに、トライフォースのカリキュラムには、ケガ防止方法が組み込まれています。
レッスンでは、一つのテクニックを学ぶ時に、そこで生じる可能性のあるケガの防ぎ方も含めて学びます。
指導員を育成する研修でも、会員が練習中にケガをしないための様ざまな方法を学びます。
また、トライフォースでは、指導員がスパーリングの組を指定します。
入会したばかりの方は、テクニックが未熟なため、状況に応じた適切な動きができず、ケガをしやすいです。
ですので、入会したての方は、経験豊富な色帯の会員に受けを務めてもらい、スパーリングの中でケガをしないための動きを学んでもらいます。
また、指導員は、動きをコントロールできず相手にケガをさせそうな方には、その旨を伝え改善策を指導します。
自らの動きでケガをしそうな方も同様です。これについては、公式Youtubeチャンネルでケガ予防のための動画を用意しており、頻繁にケガ予防に関するセミナーを行っています(ブログカテゴリーの「ケガの予防」に記事をまとめています)。
内容をまとめると、
・サッカーやバスケなどと同じ程度にケガをする可能性はある
・格闘技のイメージとしてある、関節技で腕を折られたり、投げられてのケガはあまりない
・道場としてケガ防止に最大限の努力をしている
となります。
中山