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おかみの読書感想文でございます。 会員さんには、読んだ人も多いこの本 七帝柔道記(ようやく)読了! ----------------------- 柔術家なら、 いや 全ての組技系格闘技を志す者ならば、必ず読んでおかねばならぬ、七帝柔道記である。 発売後間も無くして キンドルで購入したが、あまりの過酷な練習の描写に 読んでいるコッチの精神的苦痛が激しく、 長らく途中で読み止まってしまっていた。 効果的で トレーニング理論に基づいた根拠ある稽古内容からは、 気絶するほど遠く、 日々の練習の苦しさの中で もがき続ける、特殊な柔道(まぁ、ほぼほぼ柔術だけど、決定的に違う)に身を置く青年の 毎日の練習へ向かう足取りの重さや、出稽古でのボロ雑巾っぷりなど、 いやもう、昭和ってコレよ! って言う 根性三昧。 どうしても主人公や、その部員達のキャラが、 今 ウチの道場にいる、 同じ七帝柔道の東大柔道部の子達と被り、 黒帯だらけの、辛いコンペクラスへ向かう、まだ紫帯の三瓶と被る。 ボッコボコにされ、諦める事を許されない、心が削れる練習の描写に、ものすごく入れ込んでしまうので、 読んでるこっちは、ホントにしんどい。 読み止まっていたのは、そんな辛さからだった。 このあいだのひとり旅で、ほんの少し気分が軽くなっていた私は、何となく持ち出したこの積載本を手に取り 行きと帰りの飛行機で読んだ。 もう後半は、隣の席のカップルを憚らず、ズビズビ涙と鼻水垂らしながら読んだ。 全てが、熱く生々しく思える文の中で 最後にトドメを刺した文章かこちら。 「汗の蒸気のたちこめるあの道場で、自分の弱さにも仲間の弱さにも眼を背けることができないのだ。
しかしなお、それでも、その残酷な場面を私達は眼を見開いて見続けなければならないのだ。 七帝柔道という、逃げ場のないあまりにも残酷な場所で。
そしてなんとしてでも、この場所で勝利を目指していくのだ。 練習量だけを信じてー」 七帝柔道記は 主人公であり 筆者の増田氏が2年生の試合で 終わっている。 その青年が、ライターとなり、七帝柔道の感動を、世間に伝える役を担っということはとても感慨深く、 そしてこの競技と 決して同じではないけれど、 近い場所に居られることを、 少し嬉しく感じた。 お正月休みの間、時間を持て余してしまったら、是非どうぞ。 おかみ