技の記憶

今日はトオル先生が、グレイグジョーンズのセミナーに行っているため、

レギュラークラスを、小野瀬が担当してくれました。

今日やったテクニックの一番最初の 基軸となる技のディテールは、

小野瀬と私が、元所属していた道場で習ったやり方が入っていて、

技が呼び起こしてくれる、幸せしかなかった頃を思い出させてくれました。

白帯の頃、稽古に行くたびに、身体はミシミシと音を立てる筋肉痛に苛まれ

「いつになったら まともに動けるようになるんだろう…」

と、不安というよりも、あまりにも果てしない道のりに気が遠くなる思いでした。

スパーリングでは、気を使ってもらうか、ボコられるか、皆の技の試し台にしかなっていませんでしたが

それでも何でも、柔術のテクニックは楽しく、

会社勤めだけでは出会えなかったような、

同じものを好きな仲間に恵まれ、私は幸せな白帯・青帯の頃を過ごせました。

あの時の楽しかった記憶が、今ある我々のこの道場の基盤です。

私が柔術にもらった、楽しくて幸せな時間を

少しでも皆に、体験してほしいと思っています。

今日も明日も練習はきついかもしれません。

でもその中で仲間の動きに、「ウうぉおお、すごいッ!」っていう感動や

ゲラゲラと笑える瞬間があれば、きっとその日はいい日です。

小野瀬が教えてくれた技をみて、

皆が、楽しんでくれることの大事さを

懐かしい記憶と一緒に、もう一度確認できた思いでした。


日々之好日。

練習に来たら、きっとその日はいい日になりますよ。

おかみ