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先日新入会の荒井さんに「柔術どうですか?」と聞いてみました。
荒井さんは学生時代に少し柔道の経験があり、基本的な動きが身についていて、柔術にもしっかり対応できているように見受けられたのですが、本人としは「テクニックがたくさんあるんで不器用な僕には難しいです」という感想を持っていました。
荒井さんの場合は謙遜されているだけかも知れませんが、自分が不器用だと思っている方だけでなく、誰にとっても数あるテクニックを習ったその日に使いこなすのはかなり難しいと思います。
それは僕も同じです。そしてできないことを全く気にする必要もありません。できればそれに越したことはないですが。
大事なのは先ず始めに自分の得意なテクニックを作ることです。
トップからは
・クローズドガードの開け方
・パスガード
・サイドコントロールのキープ
・マウントトランジションとマウントのキープ
ボトムからは、
・クローズドガードからのアタック
・パスガードディフェンス
・サイドコントロールエスケープ
を各項目からとりあえず一つずつ身につければ良いです。それでスパーリングがある程度成立します。これは相手のレベルにもよりますが。
先ずは上記テクニックを身につけたら(パートナードリルをつっかえずにできるようになったら)、
・それが通じない時に必要なテクニック
・そのテクニックと組み合わせて使うとより効果が上がるテクニック
を身につけていきます。そうやって少しずつテクニックのヴァリエーションを増やしていけば良いのです。必要に応じて増やしていくことです、始めは。
毎回のクラスで習ったテクニックは、その時練習したらひとまずどこかにしまっておきましょう。
そして改めてそのテクニックが必要になった時にひっぱり出してきます。一度練習したことのあるテクニックは思い出し易いはずです。
もっと上達してきたら、今自分が使っているのと関連が無くても、これをやってみたいというテクニックを練習してみましょう。すんなりできるようになっているかも知れません。
また、すんなりはできなくても、何回も練習することで取り入れることができる地力がついていると思います。
まとめると、入会してすぐの方は、習ったことを全部できるようにする必要はなく、スパーリングを振り返って必要なことを1つずつ身につけていけば良いのです。
中山