柔術以外の本を紹介 その2

今日は雨の休館日。

 

おかみは、我が家の2匹のお猫様のワクチンを打ちに笹塚までドライブ。

歯石も取ってもらって、ミッションコンプリート。

(先生テクニシャンで、麻酔無しで歯石取ってくれる獣医さんなのよ)

 

 

さて、現在アジア発で世界に広がっているコロナウィルスですが、

その他に、古より疫病と共に人々が恐れてきた、蝗害(バッタの害)が東アフリカで発生しています。

フォーブスの2/20の記事

このバッタについて、日本人研究者の出版した本
バッタを倒しにアフリカへ 前野ウルド浩太郎 著

が、ほんの昨日、おすすめ本トップに躍り出ました。(おかみ調べ)
新書で、発行されていますが内容は
チャレンジたっぷりの、バッタ基地外のリアル青春物語。
熱量の有る文章と、驚きの内容です。
ちょっと、元TFG会員のカトちゃんを、思い出しました。
クレイジーで行こう! 加藤崇 著
会員つながりで行くと、今トライフォース五反田に実は、売れっ子執筆家が在籍しています。
(実は、とわざわざ言うほどでもない)
鍼灸師の若林さんは、数々の健康に関する著作を(←クリックしてみて)出版されています。
道場に置いてある、クロワッサンの特集号のほかにも
安心のペットボトル温灸 若林理砂 著
は、おかみも利用させてもらっています。手軽で有難いです。
ちょっと、身の回りから離れたお話で、
少しくたびれた人に読んでもらいたいのは
百億の星と千億の生命 カール・セーガン 著
もののけ物語 加門七海 著

もののけ物語については、おかみの体験した、間抜けで不思議なお話がひとつ。
 
今から数年前、鎌倉に毎週日曜日に通っていた時期があったのですが、
その時に、ふらりと入った骨董屋さんで、それはそれはかわいらしくてリアルなネズミの香合を見つけました。
香合って、お香のあの、チップみたいのを入れておく、小さな小物入れの事ね。
私は、今でこそ猫を2匹飼っておりますが、
その前には、すなねずみを飼っていたこともあるネズミ好きです。
コロンとして、かわいらしい木彫りの、ちょっと年代物に見えたその香合は、
私のお小遣いでも買える程度のお値段で、迷った末に購入を決め
私よりも20歳ほど年上の、女性のご店主に手渡し、お会計をお願いしました。
しかしその時、そのネズミの香合の蓋(事実上ネズミの身体部分)がポロリと手からこぼれ、
店内のどこかに、転がって行ってしまいました。
ご店主と2人、机の下什器の隅と、やっきになって探しましたが
何処にもその姿がありません。さほど広い店でもありません。
そうこうしているうちに、私も時間が無くなってきました。
「こんなことは、ちょっと…珍しくて…」
と、困り果てているご店主を見て、ふと思い出したのが
「付喪神(つくもがみ)」と言う言葉。
人が大切に扱った道具は、そのうちに自ら意思を持つようになるというアレ。
あぁ、あのネズミは、猫のいる我が家を嫌って
買い取られることを拒否したのかもしれない…
と、何だか楽しい気分になって、ご店主にお断りを申し入れ、店を後にしました。
購入に迷っている最中、私は何度もふたを捻って開け閉めし、
最終的に、確かにキッチリ蓋を捻って閉めて渡したはずなのです。
 
感覚的に、北海道の実家の近くで、めったに見れないイタチかオコジョを
国道沿いで、ちらりと覗き見た時のような
「 あれ?あれがそうか…な???」
というような、不確かで、ちょっと楽しい気分でした。
確かに、ただ転がっただけかもしれません。
けれど、嘉門七海さんのこの本を読んでいたおかげで
それがとても楽しい出来事だと思えたのです。
見えるものしか信じない教 の信徒がおそらく世の中のほとんどですが
見えないものがあっても、楽しいかもよ。見えないけどね。
なんて妄想も、こんな春先の雨の日には、楽しいものですよ。
とっぴんぱらりの ぷぅ。
おかみ