柔術ができない現在、肉体の維持のための筋力・スタミナなどのトレーニングはもちろん大事ですが、スパーリングに相当する実戦練習ができないので、それに少しでも近いことをやっておきたいです。
僕が自分でやっていてこれはスパーリングの代わりに最も近いかなと思っていることをいくつか書きます。
・トップ選手の試合やスパーリングの動画を見て、自分をその相手選手にして脳内で戦う
・自分のスパー・試合動画を見て、今の自分ならこうするというのを脳内で行う
・自分がリアルにイメージできるような方法で、ポジションやガードなどの名前を書いておいて、それを見て脳内で対応するテクニックをイメージする
上二つは分かり易いと思いますので、3つ目について説明します。
例えば、
1.クロスニー
2.テレレ・クロスニー
3.ギ・クロスニー
4.野村・クロスニー
と書いておき、これを見て即座に脳内かソロドリルでリアクションします。
1~4はそれぞれ、僕にとって、
1.トライフォースのベーシックカリキュラム・パスガード2のクロスニースルーパス
2.リバースグリップ(左手で右襟、右手で左パンツ裾をグリップ)からの右膝でのクロスニーパス
3.左腰骨を右手で押さえるクロスニーパス
4.右手でクロスカラーを取ってのクロスニーパス(池袋の黒帯、タンニングマンこと野村さんに苦しめられた記憶が強烈なので)
というそれぞれのグリップでのクロスニーパスとなり、言葉にして説明されるよりも素早くより実戦的にイメージできるので(フォームや、そこへのエントリー、そこから次のテクニックへの連絡まで)、
リバースデラヒーバでカウンターを取ったり、パスガードされかけてガードリカバリーしたり、違うガードに変化して対応したり、いろいろな練習ができます。
以前も書いたことがありますが、バスケットボールのフリースローで、1週間実際にボールを使って毎日練習した人よりも、リアルなイメージを持って脳内練習した人の方が、実際のテストを行ったら成績が良かったという実験があります。
脳内でリアルにイメージできるならば、実際に体を動かすのに勝る練習となる可能性があるのです。
皆さん、ぜひやってみてください!
中山