二回目の参加は4か月後の2015年4月。この時は英元先生と今はアメリカに帰国したケビンも参加。英元先生に勝った欧米風の名前の方にフェイントからの大外刈りで一本負け。相手は無段ながらフィジカルも技術も強く、この後も何度か味わう事になる国際戦の難しさを知りました。
2015年には、この後も合計5回は参加しているのですが、初戦敗退ばかりで勝ち点はゼロのまま。仕事を調整して有給休暇を取り、1時間かけて講道館に向かい、試合は1分ももたずに負けて無得点を繰り返していました。
傍から見れば痛々しいほどの惨敗です。実際、周囲の方から心配されたりもしました。
が、私自身はそこまで悲観的な気分ではありませんでした。もちろん負けるのは悔しいのですが、勝てなかった理由を自分なりに考えると、
- 柔道の試合自体に不慣れ
- 色々な技に手を出して散漫になり自分の形が中々作れなかった
という2つしか思いつかず、①も②も対戦相手ではなく自分の問題ですので「目標設定は高く・課題設定は低く細かく」をモットーにして腐らず地道に学んでいくしかない、時間がかかり面倒ではあるが別に落ち込む様な事ではない。という結論に3秒で至りました。すみません、3秒は嘘です。
ただ、趣味でやっている身としてはまさにその面倒さが面白み・趣味の醍醐味ですし、もっと言えば試合は基本的に楽しく、月次試合の大道場の張りつめた空気感は独特の心地よさがありました。ただ、負け試合は積みあがっていきましたが(笑)。 唯一、困ったなぁと頭を悩ませられたのは「試合順が終盤にされがち問題」でしょうか。 月次試合では参加者は身長・体重順に呼び出されて試合をするのですが、私が配置される終盤だと待機時間が約一時間。身体も冷えてきますし、気を張り続けるのもなかなか疲れます。また、終盤に出てくる参加者はみな体格が私と同等か大きい方々で、講道館の黒帯を取るために参加してくる外国人の方もちらほらとました。そして、そういう方はたいてい初段以上の技量(と私は感じました)で初心者の私には厳しい相手でした。 反対に、勝てる(はず)と考える自分なりの理由も3つほどありました。なんと勝てない理由より一つ多い!
1つ目は、講道館ルールでは柔術の経験が有利になる点が多々ある事。 講道館では国際ルールと異なり相手の脚に触れることが許されており、寝技で“待て”がかかるまでも比較的長いです。さらに、無段の部の参加者は脚を触る事が反則になって以降に柔道を始めた方々がほとんどのはずです。それに対し、こちらは普段から柔術で寝技とサブミッションの稽古をしているわけで、寝技勝負なら勝ち目は大いにあると考えてました。もちろん、寝技に引き込むまでに投げられるリスクはありますが、それを避けるための組手の技術や知識は柔道クラスで学んでいきました。 2つ目は、月次試合では引き分けでも0.5点の点数が得られる事。 「引き分け」は柔術の公式戦には無いですが、月次試合にはあり点数得られます。なので、勝てなそうな相手が来たら引き分けを狙えば好い訳です。12回繰り返せば点数は6点に届きます(笑)。結果的に私が引き分けた事は無かったのですが、負けなければ良い、というのはやさしい設定です。 3つ目は、小室先生はじめTFGのサポートがあった事です。 小室先生は御自身の学校の生徒さん達が毎月参加されているため、ほぼ毎回会場に足を運ばれており、一緒にTFG柔道部の試合も観てくれ、その後の柔道クラスで内容に応じたアドバイスをくれました。また、英元先生をはじめとした月次試合参加組の面々も沢山のアドバイスをくれ、そのどれもが説得力のある物でした。
学生時代の部活動でもないのに、こんなサポートを受けることができる道場はあるでしょうか?いや、無い!と断言しておきます。あったらすみません。 これらの理由から、負け続けていても試合に慣れれば自分の強みである寝技を使い勝つことが出来るはず、と考えていました。それがようやく実現したのは、2016年3月の月次試合でした。 その3に続く
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