野生のカン

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アジア選手権では最終日の最後に登場したナナミさんが金メダルを獲得してくれましたが、それまで初日桑島さん、赤松さん、廣野さん(階級とオープンの両方)、二日目市川さん、最終日萬治さん、稲野さんと決勝まで進むも銀メダルに留まっていました。

 

もちろん銀メダルも十分素晴らしいのですが、皆悔しい思いを味わってしまっていたので、ここまで決勝戦で勝てないってのは、何かTFGの練習に問題があるではないかと思ってしまいました。

 

昨日今日と試合の動画を見て勝てなかった原因を探ってみましたが各自それぞれの課題があり、やはり一人一人がその課題を明確にして練習していくしかないようでした。

 

一つ皆さんに気にかけてほしいのは、得意な形に持っていくための練習は大事だしそこに拘ってほしいのですが、試合ではよく分からない形になることが多いです。

 

対処法が分からない時に、とりあえず野生のカンで身体を動かして相手のアタックを防ぐ練習をしておくことをお勧めします。

 

スパーリングを見ていると、対処法を知らない形を作られた時に、何もトライせず固まってやられてしまったり、一つの対処法のみをやり続け、それが通じなくてもそれだけに拘り続けるが故にやられてしまう人がいます。

 

僕自身も紫茶帯くらいまで、一度食らった技を研究しまくって次はやられない、ということに重きを置いていたので、いつも練習している仲間内ではやられなくなるのですが、試合になると初見の技でサクッと負けたり、通じないのにバカの一つ覚えで同じアタックを続けて負けることが多かったです。

 

スパーリングで互角以上の相手には感覚のみで戦う練習をするようになってから、初見の技や経験したことのないパワーの相手にも少しは対応できるようになりました。

 

皆さんも野生のカンを鍛える練習をしてみてください。

 

中山