膝立ちからのスパーリングについて

☆見学・無料体験受付中!トライフォース五反田ウェブサイトはこちら!!

 

☆クラス時間割はこちら!

 

昨年末に行ったアンケートの中に「ベーシックやビギナークラスのスパーリングを膝立ちからにしてほしい」という要望がありました。また、時々「なんで膝立ちから始めないんですか?」という質問も受けます。

 

初心者向けのクラス(ベーシックとビギナー)ではクローズドガードからスパーリングを始めていますが、それには理由があります。

 

そもそも柔術はスタンディングから行なうもので、レギュラークラスではスタンディングからスパーリングを始めています。

 

先ず初心者向けのクラス(ベーシックとビギナー)で立ち技からのスパーリングを行わない理由は以下の通りです。

 

1.柔術は寝技主体だから先ず寝技に絞って練習したい

2.寝技は立ち技よりも場所を必要としないので、一度にたくさんのペアが練習できる

3.立ち技をまだ習得していない初心者でもスパーリングができる

 

立ち技をやらない場合に、膝立ちから開始して立ち技を禁止するという約束事の入ったスパーリングが行われることがあるのですが、初心者同士の膝立ちスパーリングにはかなりデメリットが多いことから初心者向けクラスでは廃止しました。

 

レギュラークラス、スパーリングクラス、ノーギクラス、オープンマットの時間などで人数が多い時には、膝立ちでスパーリングを行うこともあります。

 

スパーリングはお互いにテクニックを試す場だという気持ちがあれば良いのですが、初心者のうちはそもそものテクニックが不十分なためそれが難しくデメリットが多いのです。

 

僕も昔は膝立ちから上を取ることに執着して膝立ち王と呼ばれていましたが(笑)、今思い返しても無駄な時間だっと思います。

 

主なデメリットは以下の2点。

 

1.自分が優位に立ちたくて、膝立ちレスリングや膝立ちでの組手争いに終始して寝技の練習にならない。

2.組手争いをしないで寝技に引き込むとガードプルの瞬間にパスされてしまい、ガードからの練習機会が減ってしまう。

 

膝立ちは試合でほとんど生じない攻防であり、その攻防を練習してもあまり意味がありません。組手争いなどはレギュラークラスの立ち技からのスパーリングで練習すれば良いのです。

 

また、白帯の試合を見ると一目瞭然なのですが、初心者はトップになると正座してクローズドガードに入りがちです。片膝を前に出してコンバットベースを取るというのもテクニックであり、初心者はまだそれができないことが多いのです。

 

クローズドガードを取った方は、そこからグリップを作りやすくオープンガードにも移行できます。

 

 

以上のような理由で膝立ちからのスパーリングは初心者クラスでは取り入れていません。

 

中山