「力を抜きましょう」とアドバイスする理由と具体的な力の抜き方

「力を抜きましょう」とアドバイスをすることがよくあります。

初心者の方には、意味が分からなかったり、実際どうすれば良いか分からないようなので、詳しく説明を加えるようにしています。

「力を抜く」とどんな良いことがあるのか

疲れにくくなる

疲労困憊になったり、筋肉痛が残ったりはそれだけで嫌ですね。疲れにくいに越したことはないです。

また、疲れていない方が練習に集中できますし、練習量も増やせるのでテクニックの習得が進みます。

余裕が持てる

満身の力を込めていると、それだけに集中して、他のことに注意が向きにくくなります。柔術は、自分と相手の全身にアンテナが向いていることがとても大事です。

力を抜いて余裕が持てると、相手を感じ取り易く、対応し易くなります。

ケガをしにくくなる

上の二つが、そのままケガをしにくくしますが、加えて、出力過剰によるケガが防げます。

力を入れ過ぎると、自分の関節可動域を越えて動き、ケガをし易くなります。

具体的な力の抜き方

最大出力を70%程度に抑える

それ以上は力を使わないでください。残りの30%分で余裕ができて、注意力、感じ取る力が増します。

力を抜きどころを探す

例えばオープンガード基本形で相手のクロスカラーを持って引き付ける時、上手い人はずーっと引き付けてはいません。ある程度引き付けて、肘が曲がったら、後はその形を維持してぶら下がってるだけです。

初心者の方々は、さらに力を込めて引きつけようとしがちです。

筋肉は、さらに縮めようとするよりも、同じ長さで維持する方が楽にできます。

サイドコントロールやマウントで抑え込んでいる時にも、力を抜ける場所やタイミングがあります。

初心者の方は、ここでもずーっと相手の襟を引き付けたり、相手の足を押し続けたりしがちです。

ベーシックカリキュラムのサイドコントロールのレッスンで学ぶ、スプロールベースでは、どこも握らず脱力するよう習います。重心の位置やフォームをいろいろ試して、力の抜きどころを覚えてください。

瞬発力を使う

力を入れる時間を短くしてください。

マウントに対するロールエスケープで、相手が防いでいるのに、5秒間くらいフルパワーでブリッジをし続ける人がいます。

疲れるし、腰を反り過ぎてケガをしやすいし、相手にカウンターアタックを食いやすいので、もっと短く瞬発的に使いましょう。

そうすれば、防がれたとしても相手のリアクションを観て次のエスケープに繋げられます。

 

ガードディフェンスでも同じです。ブリッジや手で相手を押したりは、瞬発的に使います。

あくまでも、腕のLフレームやニーシールドを入れて、筋力を使わず骨格で支えるため、また、クロスガードなど、腕よりも強い脚を使うための繋ぎとしてです。

 

中山