「王手」とは言ってくれません

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昨日のベーシッククラスで、祐也さんがスパイダーガードからのキックスイープを見事に食らっていました。

 

僕が見たところ、相手の左足が右腕に当てられ右すねが腰に当てられた時、まさに下の写真の状態で、自ら左に回り込んでしまいました。

 

 

クラス後にスイープした奥田さんに付き合ってもらって祐也さんとスパイダーガードパスについて話しました。

 

祐也さんに状況を覚えているか尋ねたところ、「スパイダーガードしてましたっけ?パスしてやろうとしか考えてませんでした。」と、状況に気づいてなかったことが分かりました。

 

これは白帯の方によくあることですね。

 

初心者の方はどうしても、自分がトップでこれからパスガードしようと思った時に、クロスニーパスで行こうかスタッキングパスで行こうかブルファイターパスで行こうかと、その手順をしっかりやろうということで頭が一杯になってしまいます。

 

それは、まだしっかりとパスガードが身についていないから仕方のないことですが、パスガードしようと思ったら先ずやることは、

 

①相手のガードを解除し相手に攻撃されないポジション

②自分が2つ以上のパスガードを仕掛けられるポジション

 

すなわちハブポジションをセットすることです。

 

「コンバッチ!」と戦いが始まり相手が座るか寝るかしてきたら、先ずは相手にガードを作らせず自分のアタックできるポジションをセットすること、もしガードを作られたならば相手のガードを解除することが先決で、それには相手がどんなガードを作ったかが分からねばなりません。

 

子供の頃将棋をやる時に僕らの仲間内では、相手に「王手!」と言わねばならない暗黙の了解がありました。これは正式なルールではないローカルルールなのでそれを知らずにそのまま詰ませてしまう子もいて、そういう時に「王手って言わなかったから今の無し」というのがまかり通ってました(笑)。

 

と余計なことを書きましたが、柔術では攻撃する前に「スパイダーガードからキックスイープ!」とかは言ってくれませんので、それを察知するのも練習です、ということを言いたいのでした。

 

中山