負けるのは美しく

乾杯12月9日(土)は15:00 帯授与式、18:00 忘年会です!皆さん、予定を空けておいてください!!乾杯

 

どうも三瓶です。

 

児玉清さんのを読んだことはありますか?僕は一冊だけ読んだことがあります。そのなかに激しく同意したところがあり、毎回試合があるたびに思い出し、前回の大会の時にもやはり思い出したので、そのことについて書きたいと思います。

 

タイトルは「負けるのは美しく」です。

 

 

児玉清さんの俳優になった経緯や名優、名監督との思い出、仕事での口惜しいこと、最愛の娘との別れなどが書かれたエッセイなのですが、そのあとがきの一部が素晴らしく好きなので引用します。

 

僕の俳優の道は、いつももやもやとした敗北感といったものに包まれていた。勝った!!やったあ!!という気持ちになったことがなく、終れば絶えず苦渋のみが残るばかりだ。たった一人でやっているだけに、周りの声は何も聞こえてこない。仲間や身内に聞けば、褒めてくれるかもしれないが、それは単なる慰めと考えなくてはならない。しかも他人は決して本当のことを言ってはくれない。聞けば褒めてはくれるだろう、しかしそれは決して本心ではない。

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どうせ勝利感を得られないのなら、また明確な勝利も望むべくもないのなら、いっそ、せめて美しく負けるのを心懸けたら、どうなのか、そう考えたとき、はじめて心に平和が訪れた思いがしたのだ。

 

僕はレビューか何かでこの部分を読んで、買うことを即決しました。そっと誰かに励まされたい時にオススメの一冊です。

 

僕は白帯時代に、初めての大会の初戦に、失神負けをしています。その次の大会も失神負けをしました。その時に先輩に言われた「腐るな」のただ一言にとても助けられたのを覚えています。

 

3回目の試合では優勝できました。またオープンでも決勝まで行けました。(決勝では同門のやつに30秒ぐらいで負けて、その大会の最短一本勝ち賞を与えてしまい、周りの人に「八百長だあ」と野次られましたw)

 

優勝できた後に思ったのは、「夢中でやっていて気づいたときには勝っていた」ということだけで、やったあ!!という気持ちはありませんでした。それから青になってから今までは優勝はなく、一回勝って負けてとかそのぐらいの結果がずっと続いています。最近の勝利もワンマッチや3人トーナメントなどの小さい大会のみだけです。同じ相手にもっと大きい大会で二回戦、三回戦目にやっていたとしたら勝てたのかと思いますし、青帯の試合を見ていても、帯色の差はまったくないと感じるばかりです。

 

僕は別に、負けよう!と思って試合はしてませんが、何が何でも勝ってやるとも思っていない気がします。とにかく目の前のことに集中してるだけですね。会員の森さんがマラソンのときに言っていた、「とにかく右足を前に、左足を前に出すのを繰り返していたらゴールできた」という感覚と同じだと思います。

 

そんな僕がなんとか続いているのは楽しい瞬間があるからなのですが、どういうときかと言えば、技の研究を練習後にしているときですね。この技のコツはここかな、これとこれを組み合わせられないかな、この技とあの技はここが同じでここが違うな、と気づくのが何とも楽しいです。練習パートナーと、うお〜、いいんじゃない、いいんじゃない、と連呼する時があります(それでもスパーでは不発、スパーでできても試合では不発というオチだらけですがw)。こういうのがヲタク心をくすぐる柔術の魅惑的なところだと思います。ただ試合になるとその魅惑だけではやっていけない厳しいものがありますが、試合のおかげでその魅惑がさらに強くなってきていると感じるようになってきた今日この頃であります。

 

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