トップとボトムをバランスよく

先日全日本マスターに出る方々と話をしていて、

 

「最近ガードに自信が無いから、試合ではトップで行こうと思います」

「スパーリングもトップ中心で練習します」

 

と話す方がいました。

 

話を聞いていた僕らは「いや、全然ガード良いですよ!」と反論したのですが、本人はすぐパスされると感じているようでした。

 

トップとボトムについて、僕がよく皆さんに話すのは「得意・不得意を作らない方が良い」ということです。

 

どちらかだけに集中して練習するのは、苦手な方を磨くためだとしても、あまり長期間はやらず、両方バランス良くやって方が良いと思います。

 

かくいう僕はMMAをやっていた時、柔術はずっとトップ中心に練習してきました。

 

レスリングスクールに通ったり大学レスリング部に出稽古してテイクダウンを磨いていたので、ガードにはならないという謎の自信があったのです。今思うと全然甘い考えなのですが。

 

その後MMAは辞めて柔術に専念するようになってからはガードをかなり集中的に練習しました。それでもガードへの苦手意識を払拭するのに相当な時間がかかりました。

 

またガードに自信がないと、トップで思い切って攻められません。

 

例えば、パスされかけて亀に逃げる相手からバックコントロールを取ろうと追えば、ボトムになるリスクは避けられません。

 

リスクを恐れて亀の相手を追わなければ、相手はこちらのトップからの攻めに脅威を感じなくなります。

 

トップを磨こうと練習すれば、ボトムで何をすれば良いか分かります。

 

ボトムを練習すれば、トップで何をすれば良いかが分かります。

 

お互い補い合う関係なので、どちらか一つだけやるよりも両方やった方が上達しやすいです。

 

次に試合でのトップ・ボトムの選択について言うと、トライフォース五反田で初めて格闘技を始めた人には、ガードプルしてボトムで戦うよう勧めています。

 

柔道クラスやノーギB(立ち技強化)クラスでテイクダウン力をつけて、試合でトップを選択できる人もいるにはいます。ですが、どちらも週1回なので上達まで時間がかかります。

 

また、両クラスに出ておらず、レギュラークラスで立ち技を練習しているのみの人は、試合でMMAジム所属でテイクダウンを磨いてる人や柔道経験者と当たった場合に、相手をテイクダウンできる可能性は小さいです。

 

となると、「引き込め~、引き込め~」と相手に念を送り、相手のガードプルを待つという消極的な戦い方になりおススメできません。

 

試合が進むうちに、相手と自分の得手不得手が分かってきて、今この戦いではトップに拘った方が良いという場合も出てきますが、それは別の話です。

 

ということで、練習ではトップ・ボトムをバランスよく、苦手意識があれば早い段階でそれを払拭できるよう努め、試合ではガードプルから戦えるように準備しておきたいです。

 

中山

 

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